今回のご紹介は、ホンダ・インテグラ タイプRのデントリペアです。
懐かしい!
初めて運転した時、ハイ側カムに切替わった瞬間本当にビックリした記憶があります。
98スペックでもそろそろ20年でしょうか。
楽しかったなぁ・・・
突然思い出した「カッコインテグラ!」
は、もっと前ですね。30代後半がギリギリかな。(インテグラ)じゃないですよ!
エディ・マーフィーのセリカも思い出した!(懐)
ご相談いただいたヘコミは、ボンネット前端近くでした。
深いヘコミですね。ヘコミ下部にもヘミングの山折れ・ヘムラインがクッキリとでています。
太い丈夫なツールで押せればベストですが、
ボンネット先端付近は内部補強によりツールが入らない場合が多いのです。
(実際、今回もあと数ミリが届きませんでした)
ボンネット先端裏の水抜き穴から細いツールで少しずつ、時間をかけて直していきます。
新車時から何度も何度も、大切に自分の手で手入れをしてきたオリジナル塗装です。
ましてや塗装も疲れている経年車、オーナーの気持ちを考えれば
「手間がかかるから、手っ取り早くプーリング!」は・・・当店では無しです。
そもそも、今回のヘコミはプーリング工法での修理に適した状態ではありません。
新車からまもない新しい塗装で、ルーフパネルなど内装類の脱着工賃が追加で
必要な場合はご相談の上、プーリングを行う事もありますが、あくまでもそれは
プーリングでの施工に問題のないヘコミの時です。
施工後
オーナー様には、施工前に「歪みが残る理由・可能性」をご説明させていただきましたが、
それはご来店頂き、直接ご相談いただくからこそ出来る事なのだと思います。
オーナー様が望む事、望まない事。
私が出来る事、出来ない事、した方が良い事、お勧めできないことなど。
今回、一番の問題はヘミングの山折れでした。
山折れを叩き落す事で消える場合もあるのですが、消えない場合はどうするか。
今回は、もう一歩二歩、手間をかけることで(塗装を研ぐ事ではありません)
クッキリとした山折れの線は綺麗に消えてくれましたが、
見る角度によってうっすらと歪みが見える状態で仕上がりました。
オーナー様にも残った歪みをご確認いただき、施工完了です。
ご希望に添えたようで、ホッとしました。